ベイカの歴史

平成27年4月から本園は『幼保連携型認定こども園』に移行し、「ベイカ保育園」から「ベイカ」になりました。 ベイカは、その名前の由来となっているアメリカ人のエドウィン・ベーカーが明治23年この地で、近所の子どもたちを預かることから始めたものです。 エドウィン・ベーカーは、思いやりの人であったと言われています。 その創立者の遺志は、130年目を越えたいまもなお「ベイカの心」として生き続けています。

エドウィン・ベイカー

エドウィン・ベイカーは、1853年に米国マサチューセッツ州ウェスト・デタムに5人兄弟の末弟として生まれた。尊敬するネイザン・ブラウン博士がキリスト教伝道のため、日本に行った話を耳にして、自らも日本へ行く決心をし、1884年1月に来日する。(横浜港)1889年(明治22年)6月、県立姫路中学(現在の姫路西高校)に英語教師として赴任。トリと結婚し近所の共働き家庭の子どもの世話をしていた。これが、現在のベイカの始まりである。この時、川向こうから回り道をしてやってくる子どもたちや近所の人々のために、私財を投じて五国橋を建築。その後、ベイカー自身は、五国橋の改修や地域の人々を助け、キリスト教の信仰と伝道にその余生を捧げた。

ベイカーの妻 トリ

ベイカーがキリスト教の布教活動中に出会う。トリについてはあまり詳しいことはわかっていないが、ベイカーが子どもたちや近所の人々の為に私財を投じて活動することに反対はしなかったようだ。ベイカーの姫路中学退職を機に「ベイカ保育園」を発足させた。

碧眼の良寛

石川 一夫著

興味のあるかたはこんな本も出ています。「人間としての愛情、人間としての善意が、いかに大切であるか・・・」(本文抜粋)(絶版)(財団法人姫路市文化振興財団)

当時の園庭風景